ネガティブな感情は成長を妨げる
最近、ネット麻雀にハマっていて、日ごろからそれなりに麻雀を打っているが、ふと思ったことがある。
試合の勝ち負けによって感情が動いてしまうが、その中で「ネガティブな感情」が成長の妨げになっている、と感じる。
これは長期的に見た場合、けっこう損をしている可能性が高い。
なので、そのことについて、つらつらと書く。
なぜ成長には「ネガティブな感情」が邪魔なのか?
まず成長のプロセスについてを知る
成長をするには、いくつかのプロセスがある。
代表例としてPDCAサイクルなどが言われるが、個人的には、「やってみて、考えてみて、変えてみる」というのが、成長に必要なことだと思う。
そして、それぞれのプロセスにおいて、「ネガティブな感情」はマイナスに働く。
「ネガティブな感情」が成長のプロセスに与える悪影響
「やってみる」
「やってみる」というのは、成長のために事前に考えた案をその通りに実行してデータを集めること、だと考えている。
この段階では、たとえどんな結果が得られたとしても、事前に考えた案のとおりに実行を繰り返す必要がある。
何事もたった数回のデータでは不十分なことも多く、ある程度の期間やある程度の試行回数が必要になることが多い。
その際に、マイナス感情があると、自分が想定しているよりもマイナスの結果が出た場合、感情に左右されてしまい、事前の計画通りに実行できずに、結果の歪んだデータが集まってしまう可能性が高まる。
「考えてみる」
「考えてみる」というのは、データなどの事実に基づいて分析を行うこと、だと私は思っている。
その場合、自分にとってプラスになる結果もマイナスになる結果もすべて含めた状態で、冷静にきちんと分析をしなくてはならない。
しかし、マイナス感情があると、分析自体を冷静に行えなくなりがちであるし、なにより自分にとってマイナスになる結果を受け入れがたくなり、正しくデータを集める妨げにもなる。
「変えてみる」
「変えてみる」というのは、分析した結果に基づいて改善点を探し、改善案を策定して実行する準備をする、ということだと私は思っている。
この段階では、目的地と現在地のギャップを確認したり、自分にとって何が不足しているのかを冷静に確認しなくてはならない。
この段階でも、自分にまだ足りないものがあるという事実を受け入れなくてはならず、やはりマイナスの感情があると、その妨げになる。
以上のように、「ネガティブな感情」は、適切なデータ収集に対しても、客観的な分析に対しても、有効な改善案の策定に対しても、悪影響となる。
具体例をあげて考えてみる
ここでの「成長」というのは、「現時点よりも、自分の目標に近づいた状態を目指すこと」と考えてよくて、そういった物事であれば「目標に近づくためには、ネガティブな感情は不要」と言い換えられる。
ここでいくつか例を挙げてみる。
①ダイエット
ダイエットも「現時点よりも、自分の目標に近づいた状態を目指すこと」であるし、ダイエットはネガティブな感情によって結果が左右されやすいものであると思っている。
ネガティブな感情を抑えることが、ダイエットの成功には必要である。
私の中では、一時的に体重が目標値に達しても、意図せぬリバウンドが生じたら、ダイエットは失敗したと判断している。
そのため、他の人と基準が異なるのかもしれないが、ここ数年は意図せぬリバウンドもなく、順調に体重が目標に近づいている。
現段階ではダイエットは成功中ということになるが、それもこの「ネガティブな感情をうまく排除できているから」というのが成功の一要素になっている。
しかし、今でこそ自分の体重をうまくコントロールできているが、以前は何度も失敗してきた。
その時の経験の中で「ネガティブ感情によってダイエットに悪影響が出たこと」を書いていく。
ダイエットでの「ネガティブ感情による悪影響」
ダイエットが失敗する理由として、
- 思ったように体重が減らなくて嫌になる
- 極端なやり方に手を出して無理をしてしまう
- 誘惑に負けて想定以上に食べてしまった結果、どうでもよくなる
といったことが挙げられる。
これらはすべて、「ネガティブな感情を誘発して支配されてしまった結果の失敗」と言える。
嫌になって続けられなくなる、無理した結果辛くなりやめてしまう、自分で決めたこともちゃんとできなくてネガティブになりどうでもよくなる。
結局、ネガティブな感情がどこかの段階で絡んでくると、ダイエットはうまくいかないことがほとんど。
一時的に体重が目標値に達しても、半年後や1年後には体重が戻っていたり、そもそも目標値に達する前にやめてしまうとか。
つまりは、ネガティブな感情を極力生み出さないように進めていくのが大事になる。
②麻雀
私は趣味でネット麻雀をしているため、麻雀についての話になるが、麻雀を知らない人にも当てはめることができる。
ゲームでもそうだし、スポーツでもそうだし、誰かほかの人と競い合うようなものでも当てはまる。
ここでは麻雀を例に書いていくが、適宜自分の話に置き換えて読んでみてほしい。
麻雀での「ネガティブ感情による悪影響」
麻雀は基本的には4人で勝負をするゲームで、配られた手牌を入れ替えながらあがりを目指すゲームである。
そこにはもちろん運も絡むが、基本的に自分の技術を高めることで勝率が上がっていく。
なので、他のゲームやスポーツなどと通じる部分がある。
結局は自分が上達しなければ、一定以上に強くなることはない。
そんな麻雀だが、やはり成長のためのプロセスが適用できる。
対局をして、振り返って問題点を確認して、改善する方法を考えてまた実践してみる、という流れだ。
つまり、麻雀の上達には「自分の対局を振り返る」というのが必須である。
しかし、ネガティブな感情がある場合、自分の対局を振り返ることに弊害が出る。
負けた対局や、理不尽さを感じた対局は見たくないのだ。
見返すとまたその時のイライラや不快さを思い出してしまうため、見返すのに躊躇してしまう。
でも、見返さないと敗因を特定できず、結局負ける原因を排除できなくて、また負ける。
負けた原因が何かがわかっていないため、自分としては同じ失敗を繰り返しているつもりはないが、おそらく実際には同じ負け方をしているのだと思う。
そして、その積み重ねが、自分の成長を遅らせ、また嫌な気持ちが蓄積していって、そのうちやめてしまう可能性が高まる。
というのが、継続ができない人の流れなのかもしれない。
私も気を付けなければならない。
成長には「ネガティブな感情」が湧かないようにコントロールすることが大事
いろいろと書いたが、ネガティブな感情が成長を妨げる要因となっているのは間違いない。
そして、ネガティブな感情は一度湧いてしまったら、なかなか抑え込むことは難しい。
なので、大事なのは「ネガティブな感情がそもそも湧かないように自分をコントロールしておくこと」だと思う。