書くべし、書くべし。
アウトプットの中で一番効果が高いとされているのは「書くこと」。
手の筋肉を複雑に動かす「書く行為」によって、長期記憶になりやすい「運動性記憶」として定着しやすくなります。
その「書くこと」でのアウトプットで、少しでも効果的に行うためのポイントがいくつかあります。
今回は前回に続いて、『極アウトプット 「伝える力」で人生が決まる』についてちょっとした要約+感想について、書いていきたいと思います。
ちなみに、前回の記事はこれです。
「書いて伝える」の重要性は年々増してる
ネットがそこまで一般的じゃなかった時代では、主に「話す」ことで他人とコミュニケーションをとっていました。
会うか電話するかしかなかったので当然ですね。
でも、今では状況がだいぶ変わっていますよね。
今ではメールやLINE、SNS、ブログ、noteやBrainなど、テキスト形式での情報発信をする機会がかなり増えてます。
今まで以上に「書いて伝える能力」が重要になってきてるんですねー。
動画での「話す」コミュニケーションの方が重要では?
YouTubeの普及や、zoom会議だったり、動画でコミュニケーションを取る機会も増えているのは確かです。
でも、「書いて伝える能力」はそれ以上に重要であると思われます。
zoomはスケジュールを合わせないといけないので、いつでもできるわけではないですし、
YouTubeは一方通行の発信になります。
コメントはできますが、コメントはテキスト形式ですし。
対して、メールやLINE、SNSなどのテキストメッセージは、書いてしまえばいつでも読めますし、返信やコメントも同じでいつでも書けます。
双方向のやり取りもできますよね。
ビジネスでも日常生活でもこれらは欠かせないものになってます。
つまり、「書いて伝える能力」の重要性は年々増していると言えるわけです。
「書いて伝える能力」も練習しないと上達しない
重要性が高まっている「書いて伝える能力」ですが、他のことと同じで、練習しないと上達しません。
つまり、文章を書かないと文章は上手くならないんですねー。
かつてはブロガーたちが「まずは100記事書け!」みたいに言ってましたが、わりと理にかなってます。
(もちろん、いろいろ考えながら100記事書かないと成長が遅いですけど)
練習すれば上達するけど、上達までに時間がかかるので、早めに始めておきましょう、ってことですね。
とはいえ、ブログをやってない人もいるでしょう。
その場合でも、書いてアウトプットすることは習慣にした方が、のちの人生で必ずプラスになると思います。
日記でもいいし、SNSでもいいし、自分用にメモを残すのでもかまいません。
とにかく、毎日インプットしたものをアウトプットする習慣をつけて、これからの人生に必要な「書いて伝える能力」を育てていきましょう。
書くアウトプットのポイント
がむしゃらに書いてアウトプットしてもいいですけど、できるだけ効率よく進めた方がいいですよね。
というわけで、書くアウトプットのポイントを押さえておきましょう。
- インプットしたらすぐにアウトプットする
- 構成を決めてから書く
- インプットした情報を自分で整理する
順番に見ていきましょう。
ポイント①:インプットしたらすぐにアウトプットする
人はすぐに忘れていく生き物です。
そんな人間たちが、インプットした情報を一番覚えているのは、当たり前ですけど「インプットした直後」です。
インプット直後には、インプットした情報だけでなく、その時の感情やその時何を考えていたのか、などの副次的な情報も一緒に覚えています。
それらの情報もまとめてアウトプットしてしまうわけです。
そうすれば、インプットした情報が、その時の感情や自分の考えと紐づいて、その時の状況とともに思い出しやすくなるわけですね。
みなさんも、その時の状況や情景とともに覚えている情報などがあると思います。
記憶に残したいものは、いろんな情報と紐づけて覚えてしまう方が頭に残りやすくなる、ってことですね。
ポイント②:構成を決めてから書く
文章を書くときに役に立つポイントです。
文章を書き始める前に、先に構成を決めてしまいましょう。
文章の骨組みができていない状態で書き始めてしまうと、書いては考え、書いては考え、になってしまい、めちゃくちゃ文章の進みが遅いです。
そして、なかなか進まない筆に辟易してしまい、飽きてやめちゃうんですね。
やっぱり苦痛だったり面白くないと感じてしまうと、習慣化しづらいです。
でも、先に構成を決めて、その文章で言いたいことを決めてから文章を書き始めると、筆の進み具合が全然違います。
『極アウトプット 「伝える力」で人生が決まる』の中でも著者は「書くスピードは3倍以上変わる」と言ってます。
後述しますが、私も体感でそのくらい早くなったことを実感しました。
スイスイ進むとストレスも減るので、文章を書くハードルが下がり、習慣化しやすくなりますね。
また、構成を先に決めることで、自分が何を伝えたいのか?を整理することになるので、考えがまとまります。
そして、伝えたいことを伝えやすくするために、インプットした情報を自分の言葉で要約することになります。
この過程で、思考力・分析力などの力が鍛えられるわけですね。
ポイント③:インプットした情報を自分で整理する
先ほどの項目でも出てきましたが、得た情報を自分で整理するのは記憶の定着にプラスに働きます。
最近の研究では記憶は「理解→整理→記憶→反復」によって定着しやすくなる、ということがわかっています。
つまり、整理をしてから記憶する方がすんなりと覚えられる、ということです。
学生のとき、自分なりのまとめノートを作ったりしている友達がいましたよね。
あれは記憶の定着にはとても効果があったことだったわけです。
また、情報を整理して書く過程で、得た情報を自分なりに再構築することになります。
なので、ここでも「構成を決めてから書く」の項目で話したのと同じように、思考力や分析力などの力が養われます。
何か覚えておきたいこと・理解を深めたいことがあれば、自分なりのまとめノート的なものに整理してみることをおすすめします。
実際にやってみた感想
ここからは、私が実際に「書くアウトプット」をやってみて、感じたことを書いていきます。
ノートに手書きメモを残しておくのは、けっこうおすすめ
私は本を読んだ後、必ずノートに自分なりの要約を書いています。(手書きで)
そうすれば、いちいち本を開いて「どこに書いてあったかな…」と探さなくて済みますし、パッと見て再確認できるからですね。
これがけっこういいんです。
記憶の定着には何度も見返すのがいいですが、本だとあまり読み返さない人が多いんじゃないでしょうか?
私の場合、「またあの分量の本を読むの…?」とか「内容はだいたい知ってるから、飽きるんだよね…」とか考えて、再読する気が起きない本がほとんどです。
でもそういう本でも、勉強になることや得るものはあります。
なので、それを読書ノートに書いておけば、そのノートをパラパラ見返すだけで復習ができます。
そのノートを読んで気になった部分や、また読みたくなった部分があれば、その時にそのことが書いてある部分だけ再読すればいいので、効率もいいです。
また、ノートに書くときに自分なりに要約をするので、その時に思考力・分析力も鍛えられます。
(強制的に頭を使わせることができるので、思考停止気味な自分にも合ってますね笑)
手書きなので記憶定着率もいいですし、いいことづくめですね。
構成を決めてから書くと、マジで早い
最近は記事を書くときに、構成を決めてから書くようにしています。
これがマジで早い。
まず、執筆中に手を止めて考えることがほとんどなくなりました。
言葉遣いや言い回しを考えるタイミングはありますが、書く内容は定まっているので、大きく止まることはほぼ皆無です。
明らかに執筆速度が上がりました。
また、事前に言いたいことを定めてから記事を書くので、執筆中に迷子になることがかなり減りました。
以前は、書いてる途中で「あれ、この記事で何を言いたかったんだっけ…?」とか「いつの間にか記事のテーマが変わってた」とか、読み手にも書き手にとっても意味不明な記事になっていました。
しかし、今はわりと記事を通して軸が通っているような文章になってきてる気がします。(まだまだではありますが、以前の私はもっとひどかったので…笑)
まだやり始めてからそこまで期間は経ってないので、しばらく続けてみて、効果のほどを確認してみたいと思います。
結局「書く」が一番
まぁ結局のところ、「書く」が最強、ってことですね。
「書いて覚える」は昔から行われている代表的な記憶法ですけど、やはり効果は高いです。
そして頭のトレーニングにもなるので、覚える以外にも得るものは大きいです。
この「書くこと」を習慣にできたら、数年後には周囲とかなりの差がついていることでしょう、きっと。
…ということを信じて、とりあえず私はしばらく「書いてアウトプット」を続けてみようかと思ってます。
ではまた。