複利は人類最大の発明
フクロウちゃんがもう答え言っちゃってますが、かのアインシュタインが「複利は人類最大の発明だ」と語った、とされています。
実際に複利効果はすごくて、最近ではその効果について広く認知されてきていると感じます。
とはいえ、複利は投資とか貯金のように、金融関係のものだけだと思ってませんか?
それだと実は損してます。間違いなく。
この複利の考え方を日常生活でも取り入れることができたら、数年後には必ず役に立つと思ってます。
なので、今回はそのことについて、語っていきます。
ちなみにこの記事「7000文字」くらいあるから、目次から気になる項目に飛んで読むのもありだよ!
なんなら結論は目次見たら書いてあるから、わかる人はそこで済ませちゃうのもありだよ!
複利とはなんぞや?
複利を人生に取り入れることについて語る前に、まずは「複利とは何ぞ?」という方向けに、複利についてちらっと説明します。
簡単にいうと『利子にも利子がつくこと』です。
いや、こんな説明じゃわかりませんよね。もうちょっと深掘りしましょう。
複利は投資や貯金の話で出てきますので、みなさんに馴染みのある「貯金(銀行預金)」を例に出して説明します。
「貯金100万円、利子が毎年2%、そのまま10年間貯金する予定」だとしましょう。(今の日本でこんなに利子はつきませんが、わかりやすくするためです)
この利子を毎年引き出す人と、利子もそのまま貯金している人がいたとします。
前者が「単利で運用している人」、後者が「複利で運用している人」ですね。
では10年後、一体貯金はどうなるでしょうか?
前者の「単利で運用している人」は、毎年100万円の2%=2万円ずつ増えることになりますから、10年後には120万円になりますね。
きっちり20%増えることになります。
対して後者の「複利で運用している人」は、毎年元本が増えることになり、その元本に対して2%の利子がつくので、利子も毎年増えていくことになります。
具体的には、1年目には元本100万円・利子2万円、2年目には元本102万円・利子2万400円…という感じで、10年後には約121万9000円になります。
21.9%増えたことになりますね。
「そんだけの差かよ」と思われるかもですが、当然ながら元本や利率、年数が増えるほど差が出ます。
さっきの例で30年貯金するとどうなるか?
単利の場合は60%増えます。160万円になりますね。
対して複利の場合は約81%増えます。181万円になるわけですね。
けっこう差がついてますよね。
両者ともやってることは同じです。(むしろ、単利の方は毎回引き出している分、余計な手間がかかってます)
でも、これだけの差が出ているわけです。
これが複利の力ですね。
例でもわかる通り、時間が経てば立つほど大きな差になります。
「複利を日常に取り入れる」とは?
では本題に入りましょう。
「複利の力はわかったけど、それを日常に取り入れるって何?」って話ですね。
あるものを別のものに取り入れるには、抽象化して考えるのが役に立ちます。
まずは複利の特徴を挙げてみます。
- 利子を元本に追加する
- 利子も元本も引き出さない
- 時間が経てば経つほどもらえる利子が多くなる
- 毎年同じことをする
これを抽象化して考えてみると…
- 利子をそのまま元本に追加する → 発生した成果を再投資する
- 利子も元本も引き出さない → 今あるものにはそのまま価値を生んでもらう
- 時間が経てば経つほどもらえる利子が多くなる → 時間が経つほど得られる成果が増える
- 毎年同じことをする → 時間が経つほどコスパが良くなる(労力に対する成果が大きくなる)
こんな感じですかね。
うまく抽象化できてるのかわかりませんが、これをもとに考えてみましょう。
「複利を日常に取り入れる」の代表例は「お店」
実は、この「複利を日常に取り入れる」を実践している代表例は「お店」です。
これは個人経営だろうと、上場大企業だろうと同じです。
例えば、お値段以上でお馴染みの「ニトリ」。
今ではかなりの店舗数があり、日本での認知度は相当な企業ですよね。
実はこのニトリも、「複利を日常に取り入れた」結果、ここまで大きな会社になりました。
まだそんなに知られていない頃は、ニトリは毎年発生した利益を使って、倉庫や配送用のトラックを買ったり、店舗を建てたり、設備投資に力を入れていました。
そうすることで、
- 倉庫が増えれば在庫を多くストックできるので、品切れも減るし、すぐに発送もできる
- 配送網を充実させることで、自分たちで運搬できるから配送コストが下がる
- 店舗が増えれば販売数も増えるので、売上が上がる
これらによって利益が増える、その増えた利益をまた設備投資に…という感じで、大企業になっていったわけです。
さて、ここでさっき抽象化した「複利の特徴」を合わせて考えてみましょう。
- 発生した成果を再投資する:ニトリは得た利益を設備投資に回していました
- 今あるものにはそのまま価値を生んでもらう:買った倉庫やトラック、店舗はそのまま収益に貢献してますよね
- 時間が経つほど得られる成果が増える:ニトリの純利益は毎年右肩上がりになっていました
- 時間が経つほどコスパが良くなる(労力に対する成果が大きくなる):購入するものが増えたりはしていますが、やっていることは同じなのに、収益はどんどん増えています
お、当てはまっていますね。
こういう風に考えると、みなさんもすでに「複利を日常に取り入れている」こともあるんじゃないでしょうか?
その行動は時間が経つほど大きな成果を生んでくれるはずです。
まぁとはいえ、「企業と個人では全然違うやろ!」とお叱りを受けるかもしれません。
なので、実際に個人で「複利を日常に取り入れる」とはどういうことなのか、具体例を出して説明しますね。
日常に複利を効かせる方法
個人が日常に複利を効かせていくにはどうすればいいのか?
先ほど抽象化した複利の特徴が役に立ちます。
- 利子をそのまま元本に追加する → 発生した成果を再投資する
- 利子も元本も引き出さない → 今あるものにはそのまま価値を生んでもらう
- 時間が経てば経つほどもらえる利子が多くなる → 時間が経つほど得られる成果が増える
- 毎年同じことをする → 時間が経つほどコスパが良くなる(労力に対する成果が大きくなる)
これをもうちょっと深掘りしてみて、個人が日常に落とし込むための条件を考えてみると、
というものに時間を使って手に入れられれば、個人が日常生活で複利を効かせていくことができるんじゃないかなと思います。
このままだとちょっとわかりにくいので、これを一言で言うと、
「1回手に入れれば何度も価値を生んでくれるもの=資産性のあるもの」を持ちましょう
ってことですね。
「資産性のあるもの」を手に入れなさい
「資産性のあるもの」とは、簡単にいえば「この先も価値が保たれやすいもの」ってことですね。
誰でも所有できる「資産性のあるもの」の代表例はズバリ「知識や経験、技術」です。
例えば、
- 外国語ができる
- 海外で働いていた経験がある
- 専門職の技術を持っている
などなど。
ユダヤ人の教えの中に「知識は誰にも奪われることなく持って歩ける」という旨の言葉があるようです。
また、芸能人格付けチェックという番組で、数年前にGACKTさんが「知識と経験は誰にも奪われることのない一番の財産」というコメントをしています。
これらはとてもいい言葉ですねー。
物やお金は無くなることがあるけど、知識や経験、技術は最後まで手元に残りやすいよね、ってことですね。
そして、知識や経験、技術は、それだけで価値があるものです。
知りたいことを教えてくれる人や自分にできないことをやってくれる人にはお金を払ってでもお願いしますよね。
それが世間で商品やサービスとして販売されているわけですからね。
そして、知識や経験、技術は誰でも手に入れることができます。
知識は勉強すれば手に入るし、経験はいろんなことに挑戦すれば手に入るし、技術は練習を重ねれば手に入ります。
もちろん簡単ではありません。
しかし、誰でも手に入れることができる可能性はありますよね。
そして、手に入れるのが大変なものであるほど、価値が高いといえます。
「資産性のあるもの」はたくさんある
知識や経験、技術の他にも、資産性のあるものはたくさんあります。
いくつか例を挙げると、
- 株、不動産などの投資商品
- ブログ、SNS、YouTubeなどのストックビジネス
- 車や駐車場や空き部屋(誰かに貸す場合)
- サロンやコミュニティなどのサブスク系コンテンツ
などなど、他にもたくさんあります。
もちろんこれらを手に入れて、どんどん複利を効かせていくのもありです。
しかし、やっぱり一番おすすめなのは「知識や経験、技術を手に入れること」です。
なぜなら、上記で挙げた例は無くなる可能性もあるからです。
会社が倒産したり、サービス自体が終了してしまうと、自分の持っていた資産自体がなくなってしまいます。
それに、上記の例は多少ハードルが高いと感じる方もいるのではないでしょうか。
それらの面から見ても、いつでも手軽にできて、かつ無くなる可能性がかなり低い「知識や経験、技術」を修得することが、「複利を日常に取り入れる」ために一番コスパがいい方法なんじゃないかな、と私は考えています。
時間は有限なので、やることは選別する
ここまで長々と語ってしまいましたが、要するに私の一番のおすすめは「知識や経験、技術を修得すること」です。
しかし、注意点もあります。
ということです。
先ほども書いた通り、「知識や経験、技術の修得」には時間と労力がかかります。
頑張って、時間をかけて修得したものが、全然使えない・誰も欲しがっていないものだったら、複利は全く効きません。
そのため、修得するものは選別する必要があります。
その「修得するものを選ぶ基準」を考えてみました。
- 将来にわたって需要があると考えられる
- 複利的に修得できるものを選ぶ
- 自分の人生の目的を達成するために必要なものを選ぶ
- どうしても好きなことを選ぶ
上記の基準は、修得にかかったコスト(時間や労力)を無駄にしないように、選別ミスを減らすための基準です。
要するに、「あれだけ頑張って勉強したのに、全然使えねぇじゃねーか…」を予防するための目安です。
全てを満たす必要はないので、最後はあなた自身を信じてください。
ポイント①:将来にわたって需要があると考えられる
「知識・経験・技術」の修得コストを無駄にしないためには、将来にわたって価値を生んでもらえるものである必要があります。
せっかく時間と労力をかけて修得しても、すぐに需要がなくなるもの=資産性がないものですからね。
例えば、外国語を学ぶにしてもマイナーな言語などはこれに当てはまります。
仕事で必要だったりと、「その言語を学ぶ理由」があって選んでいる場合は問題ありません。
しかし、その場合でもニーズが少ないことは理解した上で、勉強を始めるべきです。
当然ですが、「達成したいこと・成したいこと」が先にあって、そのために必要な「知識・経験・技術」を修得するのがいいです。
しかし、それが世の中の需要とマッチしない場合もあるでしょう。
その場合は、「自分が手に入れたい知識・経験・技術」と「世の中の需要」を合わせて考えて、両者のバランスがいいものから修得していくといいと思います。
ポイント②:複利的に修得できるものを選ぶ
「知識・経験・技術の修得が、人生に複利効果をもたらす」と書きましたが、その修得に関しても複利効果を効かせる方が効率がいいです。
どういうことか説明します。
例えば、美容師のAさんが、プログラミング関係のYouTubeチャンネルを作り、ギターを弾けるようになるために日々練習を積んでいるとしましょう。
これを好きでやってるならいいんですが、もし人生に複利を効かせたいとしたら大間違いです。
美容師のAさんは、すでに「美容師」という専門職の知識・技術を持っています。
にもかかわらず、プログラミング・ギターという、「それぞれにほとんど関連性のないスキル」を修得対象に選んでしまうと、結局それぞれを1から学ばなければいけません。
これでは、「単利」的な修得になってしまいます。
前述の「複利の特徴の抽象化」でも書いたように、「今あるものにはそのまま価値を生んでもらう」のが複利の特徴です。
つまり、このAさんの場合は、「美容師」という専門職の知識・技術を生かした上で、さらに上乗せできるようなものを選ぶ方がいい、ということになります。
例えば、YouTubeチャンネルも美容師関係の発信にするとか、ヘッドマッサージの技術を修得したりする方が効率いいですよね。
今までかなりの時間をかけて習得した「美容師」という専門の知識・技術をそのまま使えるので、新たに修得する分はかなり少なくて済むはずです。
これが「複利」的な修得であり、非常にコスパがいい修得方法だと思います。
ポイント③:「自分の人生の目的」を達成するために必要なものを選ぶ
人生の目的とは、『この人生において、「これを達成することができればその時に死んでしまってもいい」と思えるような目的』のことです。
そういう目的が定まっていない人の方が多いと思います。
私もそんな大きな目的は全然見つかっていません。
しかし、もし達成するのに人生を賭けなければ難しいくらいの大きな目的の場合は、それこそ時間を無駄にしている暇はありません。
なので、自分の目的達成のために必要なことだけを学んでいきましょう。
同じように、人生を賭けるくらいのものじゃなくても「5年後・10年後にこうなっていたい」という目標を持っている人はそれなりにいると思います。
そんな場合でも、この考え方を使いましょう。
新しい知識や技術をがっつり身につけるには、やはり2〜3年くらいはかかるでしょう。
なので、5年後・10年後の目標となると、意外と時間的余裕はありません。
目標が定まっている人は、目標から逆算して「目標達成には何と何が必要で、今は何をするべきか」をしっかり見極めてから、本腰を入れて勉強を開始しましょう。
ポイント④:どうしても好きなことを選ぶ
ここまでいろいろ書いてきましたが、これが一番重要かもしれません。
結局のところ、資産性のあるものを獲得するには時間がかかるため、「手に入れるまで継続すること」が一番大事になってきます。
そして、継続するのに一番大事なことは「好き・楽しい」という気持ちです。
中にはとんでもない意志力で、どんなつらいことでも乗り越えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、そんな人はかなーーーーーり少数です。
多くの人は、それだけではモチベーションを維持できません。
やはり、「好きなことだし、やっていて楽しい」と思えなくては、遅かれ早かれやめてしまうでしょう。
以前、どこかで「結局、好きでやっている人には勝てない」という言葉を聞いたことがあります。
これはまさにその通りです。
好きでそのことをやっている人は、そうでない人よりも高いパフォーマンスを出してきます。
好きだから自分から進んで学ぶし、好きだからいくらでも時間を注いでくるし、好きだから吸収も早い。
こんな人に勝てるわけがないです。
ですから、あなたも好きなことで勝負しましょう。
好きなことをもっと勉強してもっと深掘る、というのは大いにアリです。
特に、インターネットとスマホが普及し、WEBを利用したサービスが充実している今では、基本的に何でもお金を稼ぐことができます。
むしろ好きなことに特化して、突き抜けた知識や技術を持っている人は、情報発信をうまく駆使すれば、一般の仕事よりも稼げるでしょう。
そうすれば、お金に余裕ができて、時間にも余裕ができて、さらに好きなことにのめり込める。
この循環に入れば、もはやあなたの脅威になるライバルなんてほぼいなくなるでしょう。
そうなれば、とんでもない資産性を持った知識・技術を修得したことになりますね。
要は「みんな、一緒に何か勉強しようぜ」ってことですね
はい。
長々と語りに語りましたが、結局言いたいことは、
ってことです。はい。
この記事の途中の文章なんて読まなくてもいいので、これを期に何か勉強したいことを見つけて、みんなで一緒に学びましょうよ、ってことです。
私も最近ちゃんとした勉強を始めたところですが、大人になってから自主的にやる勉強って、意外と楽しいものです。
子供の頃よりも論理的に理解できるようになってるので、飲み込みも早かったりしますしね。
まぁ、そんなこんなで、超絶読みづらい文章になってますが、気が向いたらリライトします。
たとえ1ミリでも、読んでくださった方のお役に立てたらとっても嬉しいですね。
というわけで、今日はこんなところで完成にします。
(なんでもとりあえず終わらせろ、と最近読んだ本に書いてありましたので)
ではまた。