『いい加減』をうまく使って、人生を楽にする

ゆきうさちゃん

「いい加減」って聞くと悪いイメージがあるけど…

「いい加減」を知ることは、自分の人生にとってプラスの影響をもたらします。

自分の「いい加減」を知ることが、人生をバランスよく生きるためのコツなんですね。

そこで今回は「“いい加減”をうまく使って、人生をコントロールしよう」ということについて書いてみたいと思います。

目次

「いい加減」は人生の負担を軽くする

「いい加減」と聞くと、悪いイメージを持たれる方も多いでしょう。

「あいつはいい加減な人間だ」みたいな使われ方をしますからね。



しかし、悪い使い方ばかりではありません。

「あの温泉はいい湯加減だ」とか、「この料理の塩加減はちょうどいい」とか言ったりしますよね。

これも「いい加減」であることを指しています。

「いい加減」というと悪い意味での「適当」というニュアンスが一般的だと思いますので、これは屁理屈に感じるかもしれません。



しかし、国語辞典で調べてみると、「いい加減」には“無責任”という意味のほかに程よい程度・手頃”という意味もあります。

なので、実際に「いい加減」にはいい意味も悪い意味もあるんですね。



要するにここで言いたいのは、「ちょうどいい」という意味での「いい加減」を人生にとっていい方向に働かせることができれば、生きるのがもっと楽になりますよ、ってことです。

「いい加減」を知る人間はうまく生きられる

例えば、仕事において、自分の力量をはるかに超える仕事を安請け合いしてしまったら、どうなるでしょうか?



自分の手に負えずに、結局他の人を頼ることになって、周りのスケジュールを乱してしまうかもしれません。

はたまた、期限に間に合わず、クライアントに迷惑をかけてしまうかもしれません。

そして、仕事をうまくできなかった自分に対して、嫌悪感や情けなさなどを感じて、落ち込んでしまうかもしれません。



こうなってしまう原因は「自分の力量をきちんと把握していないから」ですよね。

そして、「この力量を把握する」ということは「自分の中のいい加減を知る=自分の中の“ちょうどいい”を知る」ということです。



自分の中で「これなら簡単にできる」「これは今の自分には難しい」などを判断するための基準を知る、ということですね。



その基準をしっかり把握している人は、何事も堅実にこなせます。

なぜなら、自分の力量から大きく外れたことはしないので、大きなミスをすることは減ります。

そうすれば、仕事上でも人間関係においても、信頼を得やすくなりますよね。

さらに、失敗が減ることによって、自己肯定感が保たれやすいので、精神的にも安定します。



「自分のいい加減を知ること」は自分の人生をうまく舵取りしていくためのコツなんですね。

「いい加減+α」をこなしていくのが最強

とはいえ、自分の力量以内のことばかりしていても、成長できません。

世の中や周囲の人間たちは日々成長していると考えると、停滞=後退といえます。

自分が止まっていて、周りが前に進んでいたら、自分は相対的に後ろに下がっているのと同じですから。



「でも、力量を超えることをするのはダメなんでしょ?」と思われるかもしれません。

もちろん、自分の力量を“大幅に”超えることをするのはマイナス面が大きいので、おすすめできません。

しかし、自分の力量+αくらいのことなら、積極的にやっていっていいと思います。



なぜなら、「自分の力量」と「自分の能力の限界」は異なるからです。

パフォーマンスを高めるコツは「ちょっとだけ強気でいく」

先ほど、「自分のいい加減を知ること=自分の力量を正しく把握すること」と言いました。

つまり、自分の力量とは、自分が無理なく楽もせず、良い加減でできる範囲のもののことです。

ということは言い換えれば、「ちょっと頑張れば、もうちょっと難しいこともできる」ということですね。



この「ちょっと頑張る」ということが、人が成長するには大事なことです。



実は、人は目標を立てる時、「少し強気で考える」方がパフォーマンスが高まるという実験結果があります。

とある大学で、生徒たちに課題を与えた時に、提出期限を自分たちで決めさせる、という実験をしました。

このとき、2つのグループに分け、片方には「課題は簡単だよ」と伝え、もう片方には「課題は難しいよ」と伝えておきました。

その結果はどうなったかというと、

事前に「難しい」と伝えられていたグループは、もう片方のグループよりも、課題の提出期限を早く設定し、かつ実際に早く課題を終わらせたのです。



この実験結果から分かることは、事前に難しいタスクと認識していた方が早期に着手するようになり、なおかつベストを尽くすようになる、ってことですね。

頑張りすぎはNG

とはいえ、注意点もあります。

難しい目標を設定してパフォーマンスが高まるのは、「目標未達成時の被害が深刻ではない場合」に限られます。

もし目標に届かなかった時にとんでもない事態を引き起こすなら、期限を長くするか、それができない場合は断る方がいいかもしれません。



要するに、死ぬほど頑張りまくらないと達成できそうにない課題は、「今の自分にはまだ無理」と潔く判断することも大事です。

無理しすぎると、結果的に周りにも自分にもデメリットしか生まない結果になりやすいから、ですね。

要は「毎日ちょっとだけ、がんばる」が一番

とまぁ、ここまでいろいろ書いてきましたが、やはり私としては「やや難しい課題には積極的に取り組むべき」だと思います。

達成できたら実績になるし、自分の自信にもつながります。

そして、「自分の力量」も「自分の能力の限界」もその分だけ成長します。

それに、「やや難しい課題」であれば、全然進捗していないことはあり得ないので、もし目標未達成だとしても、甚大な被害になることは少ないでしょう。

であれば、得られるメリットの方が大きいと私は思います。



なので、大事なことは、

  • まずは自分の力量を知る
  • 自分にとって「やや難しい、でも頑張ればできる」くらいの課題に取り組む

ということが、自分をうまくコントロールしながら、バランスよく生きていくためのコツだと思います。



自分の力量を明確に把握している人は意外と少ないと思いますので、この機会に、

  • 「自分にとって何が簡単で何が難しいのか」
  • 「自分がフラットな状態でこなせる最大のことは何か」

を考えてみてください。

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